あなたの仕事が、VALUEだった①
なぜ私たちは集まるのか
4月24日、ハイアット リージェンシー東京に、全社員が集まった。ただ集まったのではない。一年分のVALUEを携えて、集まった。

社員総会とは何か。それは、ボードメンバーが社員を評価する場ではない。一人ひとりが日々の仕事でVALUEを積み重ねてきた事実を、全員で確認する場だ。そして、社員同士が互いの仕事を見て、「あなたの仕事には、意味があった」と伝え合う場だ。
VISION2035+2に向かう道程の中で、この一年をどう位置づけるか。それぞれの持ち場で、それぞれのVALUEを積み重ねること。その答え合わせの場が、社員総会だった。
この特別号は、その日に生まれたものを、記録し、引き継ぐために作られた。総会の場で生まれかけた「社員同士の相互承認」を完成させるために。壇上に呼ばれた人も、呼ばれなかった人も、全員が主役だったことを証明するために。
あなたの仕事は、どのVALUEと繋がっていましたか。
ボードメンバーが見ていたもの
業績発表とは、数字の報告ではない。少なくとも、この会社のボードメンバーにとっては。
今年の総会でボードメンバーが語ったのは、「社員が作ったこの結果」への承認だった。それぞれの言葉の奥には、一つの共通するメッセージがあった——あなたたちの仕事が、この会社を動かしている。

元岡代表|「すべての仕事は、繋がっている。」
代表が社員に伝えたかったのは、一つのことだった。私たちの仕事は、すべて繋がっている。一見、直接関係していないように見える業務も、その先には必ず、すべてのステークホルダーのSUCCESSがある。
総会では、オーナー様からの声も届けられた。それは数字ではなく、言葉だった。私たちのMISSIONが、現実の誰かの人生に届いている。その実感を、全社員と共有したかった。「お客様ファースト」は標語ではなく、日々の仕事の中に既に宿っている——代表の言葉は、そう語りかけていた。
山田常務取締役|「文化は、全員でつくるものだ。」
BASE CULTUREとは何か。山田常務取締役が強調したのは、それが「会社が社員に求めるもの」ではないということだった。
文化は、誰か一人がつくるものではない。全社員の日々のVALUEの体現によって、初めて創られる。そしてINVALANCEにあるすべての仕事は、どんな業務であっても、必ずお客様の満足につながっている。直接お客様と接していなくても、その仕事が仲間を支え、会社を支え、巡り巡ってお客様の価値になっている。
だからこそ、自信と誇りを持って仕事に取り組んでほしい——その言葉は、全社員への承認として届いた。
鈴木常務取締役|「ものづくりの思いを、世界へ。」
NEW BUSINESSが生まれた理由は、新しい何かを始めたかったからではない。
INVALANCEがデベロッパーとして積み上げてきた技術力・開発力・実績・ものづくりへの思いを、新たな価値へと昇華させるためだ。HOTEL LUXUDEAR RESIDENCEが旅の拠点として、地域のハブとして機能し、人が集まり、信頼が積み重なり、街と共に成長していく。
ものづくりに込めた想いがホテル事業を通じて形になり、社会に根付いていく。
それがINVALANCEの考える、不動産の新たな価値の創造だ。今まで積み上げてきたすべてが、この挑戦の土台になっている——その言葉は、全社員への問いかけとして届いた。
名前を呼ばれた人たちの、その先
総会のステージに名前が呼ばれた瞬間、その人の「日常」が可視化される。
受賞とは、ある一日の出来事ではない。積み上げてきた仕事の、ある断面が照らされた瞬間だ。MVVアワード、INVALANCEアワード—今年、名前を呼ばれた人たちの仕事には、どんなVALUEが宿っていたのか。
MISSION賞ーコーポレートアライアンス課(3名/チーム受賞)

ゼロから作った、一年間。
「3月末に決まって、4月から始めてください、と言われたんです。」
そのひと言から、コーポレートアライアンス課(CA課)の一年は始まった。その場が生まれるまでには、部長や代表による下準備があった。可能性を信じ、道筋を整えてくれた人たちがいた。だからこそ、3人はスタートラインに立てた、と言う。
しかし、その道を実際に走ったのは3人だった。前例はなく、手順書もなく、参照できるロールモデルもない。ボードメンバーの意思を受け取り、あとは自分たちで作っていくしかなかった。
CA課が担うのは、大東建託の営業担当者と連携した販売支援だ。全国各地の担当者から寄せられる問い合わせに対応しながら、INVALANCEの物件を「提案商品」として根付かせていく。言葉にすれば一文だが、その実態は想像以上に地道な仕事の積み重ねだった。
「相手の役に立つものを作る」という、一貫した姿勢。
立ち上げ当初、3人がまず取り組んだのは、担当エリアごとに問い合わせ体制を整え、在庫表や営業資料を整備することだった。各担当者が「すぐに使える」ものを作る。どんな確認事項にも、丁寧に、確実に応じる。セミナーや勉強会を通じて商品の考え方を伝える。チラシや営業ツールの作成も取り組んだ。
相手のスタイルや商習慣に寄り添い、「使いやすい」を徹底して追いかけた。「売り込むのではなく、相手の役に立つものを作る」——その姿勢が、チーム全体の行動規範として根付いていった。
地道な積み重ねは、少しずつ信頼に変わっていった。問い合わせへの丁寧な対応が広がり、「あの担当が動いているなら、うちも」という連鎖が生まれ始めた。現地への同行案内まで対応するようになった頃、3人はそれぞれの担当エリアで、着実に実績を積み上げていた。
表舞台に出ることなく、積み上げてきたもの。
山形、神奈川、埼玉、東北、東京——担当エリアごとに戦略を変えながら、チームは着実に実績を積み上げていった。
全社の中でも際立つ成果だった。総会でその実績が発表されたとき、「CA課が何をしているか知らなかった」という社員も少なくなかった。表舞台に出ることなく、静かに、しかし確実に成果を作り続けていた3人の仕事が、初めて全社員の前に可視化された瞬間だった。
推薦者である近藤役員は、受賞にあたってこう述べている。
慣れない領域への挑戦の中でも、試行錯誤しながら情報やノウハウを共有し合い、チーム一丸となって新たな販路開拓に取り組んできた姿勢は、会社にとって大きな価値だったと思います。今期から新たなメンバーも加わり、さらに組織として成長しながら、CA課らしく新しい可能性を切り拓いていくことを期待しています。
「まだ、ここからだと思っています。」
受賞後、3人が口にした言葉は、驕りとは無縁のものだった。
「受賞をきっかけに、もっと積み上げていこうという気持ちが強くなりました。まだ開拓できていない領域がある。これからも、チームとして伸ばし続けていきます。」
CA課が切り開いたこの販路は、INVALANCEにとってまだ始まったばかりの可能性だ。ゼロから作り、試行錯誤しながら磨いてきた一年が、来期への確かな土台になっている。
呼ばれなかった人たちへ
総会の翌日、この会社の日常が始まった。壇上に呼ばれた人も、呼ばれなかった人も、同じ朝を迎えた。このパートは、受賞しなかった社員——つまり、この記事を読んでいるあなたに向けて書かれている。

総会後のアンケートに、こんな声が届いた。
「業務を単なる作業としてこなすのではなく、
この仕事が他部署の生産性をどう高めるか、
オーナー様のためになっているか、
と考えるようにします。」
「直接売り上げを作らない仕事だが、
自分の業務がINVALANCEに何をもたらしているかについて
自覚的であろうと考えた。」
「ただ仕事をしているのではなく、
お客様のために仕事をしていると
胸を張って言えるような行動をしたい。」
「判断に迷ったり、壁にぶつかった時は、
MVVを指針として動こうと改めて思いました。」
これらは、ある特定の誰かの声ではない。総会に集まった社員たちが、それぞれの持ち場で感じ、考えたことだ。
初めて社員総会に参加した社員は、こう語った。「業績のスケールの大きさを見て、会社の大きさを実感した。ホテル事業の展開を知って、モチベーションになった」と。別の社員は、「他部署が何を目標にやっているのかが、アワードを通じて初めて分かった」と言った。
役員と社員の距離が近い。言葉でしっかり伝えようとする姿勢がある。そういう声も聞こえてきた。
総会は、答えを与える場ではない。問いを持ち帰る場だ。「自分の仕事は、どこに繋がっているのか」——その問いを胸に翌日の仕事に向かった人が、この会社にはたくさんいた。
あなたのVALUEも、誰かが見ていた。それを証明するために、この特別号は作られた。
私たちがまだ答えていない問い
今年の総会で、私たちはまだ答えられなかったことがある。
それは弱さではない。誠実に向き合い続けている証拠だ。総会後のアンケートには、こんな声も届いていた。
「新規事業の進捗を聞く機会があまりない。」
「定期的に会社の現時点や進むべき方向性を発信してほしい。」
「部署間を超えた交流の仕方が難しく感じる。」
「まだそんなに心理的安全性がない。」
「よい報告だけでなく、悪い報告もしてほしい。」
これらの声は、不満ではない。この会社への期待の表れだ。「盛り上がり」ではなく「意味づけ」を求めている声。「自分の仕事がVISIONのどこにあるか」を知りたいという声。本音を言い合える組織への渇望。
それは、この会社がこれから向き合い、答えていく問いだ。
会社として、この問いに向き合う。
会社の現状・課題・方向性を経営陣から定期的に共有・発信する機会を増やしていく。社員一人ひとりが会社の方向性を理解・共有し、主体的に改善や挑戦ができる組織づくりを目指す。部署や役職を越えた対話機会を増やし、コミュニケーション改善にも取り組んでいく。
言っていることとやっていることを、一致させ続けること。それがSTAY FAIRの、最も地道で、最も誠実な実践だ。
また来年、積み上げよう

アワードは、一年に一度だ。しかし、VALUEの積み上げは、明日から始まる。
来年のステージに向けて頑張ろう、ということではない。明日の仕事の中に、既にVALUEは宿っている。それに気づき、積み重ね、また一年後に全員で確認する。その繰り返しが、この会社の文化をつくっていく。
Our Values Never Change. Our Growth Never Stops.
